他業界に比べてIT企業で働くエンジニアは服装自由が多いです。IT社会になる前の日本では会社員の服装といえばビジネススーツでした。暑い季節にネクタイを外すことすら「クールビズ」という言葉で説明しなければならなかった時代が懐かしく思えます。とはいえ、現状は業界や世代によって服装に対する価値観に差があるため、ビジネス上の服装マナーはやや複雑です。自由といっても自由ではないエンジニアの服装について紹介します。
エンジニアと聞いてビジネススーツにネクタイを締めてプログラミングをしている姿を想像する人は少ないと思います。エンジニアは基本的に服装自由な場合が多く、とくに社外の人と会う機会が少ない職種であればビジネススーツを着ることはほぼないかもしれません。服装自由とはいえ、業種や会社によって暗黙のルールがあるため空気を読む必要はあります。ところで、なぜエンジニアは服装自由が多いのでしょうか。その理由を解説します。
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エンジニアだからといって服装自由とは限りません。勤務先の企業や職種によってビジネススーツ着用が義務化されるケースもあります。同じIT業界の企業でも、たとえばSIerのように、官公庁や金融、病院などが主なクライアントとなるような企業の場合、クライアント側の文化に合わせてエンジニアもビジネススーツ着用が基本になることが多いようです。また、どちらかといえば古い体質の会社などもビジネススーツ着用の場合があります。
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服装自由はエンジニア業界にとどまらず、時代の変化とともに、他業界にも広まりつつあります。ひと昔前の日本社会は、ビジネスシーンではビジネススーツにネクタイ着用が常識でした。しかし、ITベンチャーなど若くて元気な企業が自由な発想でナンセンスな常識を飛び越えていく中、ようやく日本の大企業もその波に乗って三井住友銀行やパナソニック、富士通などが服装の自由化を発表しています。しかし、服装が自由とはいえ社会人としてのマナーは必要です。
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とにかくファッションセンスには自信がなくて苦手意識が強いエンジニアの方に、簡単に手軽におしゃれになれる方法を紹介します。ファッションセンスに自信がないなら無理に自分で選ぼうとしないことです。洋服を買うときはバラバラに買わずにショップの店員にコーディネイトをしてもらって一式まとめて買ってしまいましょう。ついでに靴やバッグなどの小物も合わせて買い揃えれば自らコーディネイトをしなくて済むので失敗がありません。
社会人としての身だしなみを気にするのであれば、洋服だけではなく、小物にも気を配る必要があります。ビシッとしたスーツを着ているのにキャラクターの絵が描かれたカバンを持っていたり、足元を見たら汚れたスニーカーを履いていたりしたらどうでしょうか。どんなにいい洋服も台無しです。小物にもTPOやマナーがあります。おしゃれかどうかよりも、ビジネスの場にふさわしく、清潔感があり、相手に不快感を与えないことが大切です。
ファッションへ興味が薄くセンスに自信がないため職場に着ていく服装に悩むのが嫌だというエンジニアもいるかもしれません。エンジニアの職場はほとんどが服装自由ですが、職種や業種によってはスーツ着用義務がある会社もあります。官公庁や病院などを相手に仕事をするSIerや大手企業はスーツ着用の場合が多いようです。ビジネススーツ着用義務の会社のほうが服装に悩む必要がなくてむしろ楽に感じるエンジニアもいると思います。