職場におけるエンジニアの服装は必ずしもスーツである必要はなく、本人の判断に任されているのが一般的です。しかし、会社やその日の業務内容によってはビジネスカジュアルやオフィスカジュアルを求められる場合もあります。エンジニアの服装について確認していきましょう。
エンジニアといえば服装が自由な仕事であるというイメージを抱いている方も多いのではないでしょうか。エンジニアは基本的にパソコンの前で作業をしている時間がほとんどなので、営業職や販売職といった対人的な仕事をしている人と比べると服装について注意されることはありません。むしろ、肩や腕を動かしにくいスーツは業務の邪魔になることもあるので、本人の判断に任されているのが一般的です。どこまでの服装が許されるかは企業によって異なります。Web系の会社であればハーフパンツにTシャツといったラフな服装でも認められることもあります。
しかし、クライアントとの打ち合わせなどその日の業務内容によってはスーツ着用を求められる場面もあります。クライアントにもよりますが、クライアントの企業文化に合わせた服装にするのがビジネスマナーです。また、客先に常駐して働くエンジニアの場合も勤務先企業の服装ルールに合わせることになります。大手企業のエンジニアであればいろいろな人と対面する機会が多いのでフォーマルスタイルで働く人がほとんどです。
IT業界の傾向として勤務中の服装を自由とする職場が増えてきています。企業側としては、エンジニアにできるだけストレスなく仕事をしてもらい、その人が持つポテンシャルを最大限発揮してもらいたいと考えています。その具体的な対策のひとつとして服装自由があります。これはあくまで業務の効率を良くするためであり、個性をアピールするための規定ではないことをきちんと理解しなければなりません。もし服装自由な会社へ転職を考えているのであれば、このことを念頭に置いておきましょう。
また、社内では営業職やバックオフィスなどエンジニア以外の仕事をしている人と接することもあるでしょう。自由な服装が許可されていても、相手に不快感を与えかねない服装は避けるように気をつけましょう。
服装自由であるがゆえの難しさもあります。ファッションに自信がなくてもスーツさえ着用していればきちんとした印象になりますが、私服の場合はある程度のファッションセンスが求められます。自信がない人は周りの人に意見を聞いてみるなどして、あまりにも社内で浮いた服装にならないように対策してみましょう。
とにかくファッションセンスには自信がなくて苦手意識が強いエンジニアの方に、簡単に手軽におしゃれになれる方法を紹介します。ファッションセンスに自信がないなら無理に自分で選ぼうとしないことです。洋服を買うときはバラバラに買わずにショップの店員にコーディネイトをしてもらって一式まとめて買ってしまいましょう。ついでに靴やバッグなどの小物も合わせて買い揃えれば自らコーディネイトをしなくて済むので失敗がありません。
社会人としての身だしなみを気にするのであれば、洋服だけではなく、小物にも気を配る必要があります。ビシッとしたスーツを着ているのにキャラクターの絵が描かれたカバンを持っていたり、足元を見たら汚れたスニーカーを履いていたりしたらどうでしょうか。どんなにいい洋服も台無しです。小物にもTPOやマナーがあります。おしゃれかどうかよりも、ビジネスの場にふさわしく、清潔感があり、相手に不快感を与えないことが大切です。
ファッションへ興味が薄くセンスに自信がないため職場に着ていく服装に悩むのが嫌だというエンジニアもいるかもしれません。エンジニアの職場はほとんどが服装自由ですが、職種や業種によってはスーツ着用義務がある会社もあります。官公庁や病院などを相手に仕事をするSIerや大手企業はスーツ着用の場合が多いようです。ビジネススーツ着用義務の会社のほうが服装に悩む必要がなくてむしろ楽に感じるエンジニアもいると思います。