クライアント先に常駐するエンジニアの人やクライアントに頻繁に会うような業務をしているエンジニア以外は、基本的に服装自由であることが多いと思います。しかし、いくら服装が自由だからといってもスーツでなくても問題ないというだけであり、どんな服装でもOKという意味ではありません。TPOやマナーを守った服装を心がけてエンジニアとしてふさわしい格好を目指しましょう。
服装が自由な会社に勤めていたとしてもTPOに応じてフォーマルな格好が必要になるときがあります。対面する相手に合わせたスタイルを意識しましょう。対面するのはクライアントなのか、社内なのか、取引先なのか、初対面なのか、ある程度関係性が構築されているのか、そうした状況によっても最適なスタイルは変わってきます。相手も自分も服装が自由な企業だとしても初めて会うときはスーツにしたほうが無難でしょう。ドレスダウンするとしたら2回目以降にしたほうがよいです。対面する相手企業の文化や会う人との関係性を考慮して自社のスタイルを押し付けることはやめましょう。対面相手に快く会ってもらえるスタイルを意識しましょう。
対面する相手がクライアントだった場合はスーツなどフォーマルなスタイルにする人が多いでしょうが、社内であってもクライアントと会うくらいの意識を持ってマナーを守ったスタイルにするべきです。服装は自由だとしている企業に勤めていたとしても、企業文化や社員それぞれのスタイルに対する意識はまちまちですし、人によってスタンダードなスタイルは異なります。郷に入っては郷に従えという言葉もあるように、そのオフィスの雰囲気に合ったスタイルを心がけましょう。奇抜なデザインやプリントTシャツはビジネスの場では避けたほうが無難です。ダメージ加工や色落ちが激しいアイテムも主張が強いので避けましょう。また、ジャージやスウェットなどのラフすぎるスタイル、サンダルのように足が見える履物は内履きとして使う以外は避けたほうがいいでしょう。
柔軟な考え方を持つ経営者がいる企業であればそれでも問題ないのかもしれませんが、まずはスーツやジャケットスタイルのフォーマルなスタイルで出社して周りから浮いていないかを確認した後、徐々に自分の好きなファッションアイテムを増やしていくようにするとマナー違反になるような事態は避けられるでしょう。
とにかくファッションセンスには自信がなくて苦手意識が強いエンジニアの方に、簡単に手軽におしゃれになれる方法を紹介します。ファッションセンスに自信がないなら無理に自分で選ぼうとしないことです。洋服を買うときはバラバラに買わずにショップの店員にコーディネイトをしてもらって一式まとめて買ってしまいましょう。ついでに靴やバッグなどの小物も合わせて買い揃えれば自らコーディネイトをしなくて済むので失敗がありません。
社会人としての身だしなみを気にするのであれば、洋服だけではなく、小物にも気を配る必要があります。ビシッとしたスーツを着ているのにキャラクターの絵が描かれたカバンを持っていたり、足元を見たら汚れたスニーカーを履いていたりしたらどうでしょうか。どんなにいい洋服も台無しです。小物にもTPOやマナーがあります。おしゃれかどうかよりも、ビジネスの場にふさわしく、清潔感があり、相手に不快感を与えないことが大切です。
ファッションへ興味が薄くセンスに自信がないため職場に着ていく服装に悩むのが嫌だというエンジニアもいるかもしれません。エンジニアの職場はほとんどが服装自由ですが、職種や業種によってはスーツ着用義務がある会社もあります。官公庁や病院などを相手に仕事をするSIerや大手企業はスーツ着用の場合が多いようです。ビジネススーツ着用義務の会社のほうが服装に悩む必要がなくてむしろ楽に感じるエンジニアもいると思います。