エンジニアに限った話ではありませんが、女性のほうが男性よりも服装規定が緩い会社が多いと思います。しかし、女性エンジニアならではの服装に関する悩みも多いのではないでしょうか。最低限の常識さえ守っていればどんな服装でも大丈夫という会社が多いなか、どのような点に気をつけるべきなのでしょうか。
露出が高い服装は控えましょう。丈が短いミニスカートや薄手のキャミソールなどはやめましょう。一緒に働く人が目のやり場に困るため働きづらい環境になってしまいます。上司が注意しようとしてもセクハラ扱いになることを恐れ、指摘できないこともあるでしょう。誰かに指摘されなくてもジャケットやカーディガンを羽織るなどして体の線が出にくい服装にしましょう。
ハイヒールが好きな女性も多いとは思いますが、ビジネスの現場では高すぎるヒールは避けたほうが無難です。ヒールは足音が大きくなってしまいますし、物を運んだりするときに転んでしまうリスクが高まります。そのため、ネガティブなイメージを持つ人が多いのが現状です。万が一、ヒールでコードを引っ掛けてシステムを停止させてしまっては目も当てられません。ヒールを履くのであれば、職場ではヒールの低い靴に履き替えるようにすれば問題ないでしょう。
自由な服装が許されていたとしても、不意の来客など改まった場面に遭遇することもあります。そのようなときのために、ジャケットを1枚用意しておくと重宝します。カジュアルな服装でもジャケットを1枚羽織るだけで印象が全く違います。とくに堅い企業の人には好印象を与えることができるでしょう。スーツのようなフォーマルなジャケットではなくても、襟がないようなラフなジャケットもたくさんありますので、なにかひとつ選んでおくといいでしょう。
女性であればメイクをしないわけにはいかないでしょう。社会人の身だしなみとして当たり前ともいえるメイクですが、派手なメイクはご法度です。また、髪色も明るすぎる色は避けましょう。周囲から浮かないようトーンはやや暗くしておいたほうが無難です。
香水が好きな人も多いでしょうが、つける量には要注意です。日頃から香水をつけている人は匂いがきつすぎないか確認してみたほうがいいでしょう。最近ではスメルハラスメントという言葉もありますので、きつい匂いで周囲に不快感を与えてしまわないよう注意しましょう。
とにかくファッションセンスには自信がなくて苦手意識が強いエンジニアの方に、簡単に手軽におしゃれになれる方法を紹介します。ファッションセンスに自信がないなら無理に自分で選ぼうとしないことです。洋服を買うときはバラバラに買わずにショップの店員にコーディネイトをしてもらって一式まとめて買ってしまいましょう。ついでに靴やバッグなどの小物も合わせて買い揃えれば自らコーディネイトをしなくて済むので失敗がありません。
社会人としての身だしなみを気にするのであれば、洋服だけではなく、小物にも気を配る必要があります。ビシッとしたスーツを着ているのにキャラクターの絵が描かれたカバンを持っていたり、足元を見たら汚れたスニーカーを履いていたりしたらどうでしょうか。どんなにいい洋服も台無しです。小物にもTPOやマナーがあります。おしゃれかどうかよりも、ビジネスの場にふさわしく、清潔感があり、相手に不快感を与えないことが大切です。
ファッションへ興味が薄くセンスに自信がないため職場に着ていく服装に悩むのが嫌だというエンジニアもいるかもしれません。エンジニアの職場はほとんどが服装自由ですが、職種や業種によってはスーツ着用義務がある会社もあります。官公庁や病院などを相手に仕事をするSIerや大手企業はスーツ着用の場合が多いようです。ビジネススーツ着用義務の会社のほうが服装に悩む必要がなくてむしろ楽に感じるエンジニアもいると思います。